適度な圧力によって血液の流れをよくし、むくみ解消などに活用出来ると注目の着圧ソックス。ドラッグストアやネットなどでも見かけることが増えましたよね。実は医療の現場でも着圧ソックスが使われており、治療の一環として大きな役割を果たしています。では、医療用と市販のものとで、ソックスの弾性や効果などの違いはあるのでしょうか?両者の違いや、ダイエットにおすすめの着圧などについても見ていきましょう。
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着圧ソックスとはそもそもなに?
着圧ソックスは、脚に適度な圧力をかけることで、脚や下肢に余分な水分が溜まることを防ぐものです。むくみや足のだるさなどを解消出来るということで、近年注目を集めています。「圧迫ストッキング」「着圧ストッキング」などさまざまな名前の商品がドラッグストアに並んでいるのを見かける機会も増えましたね。着圧ソックスには市販のもの以外に、医療の現場で治療として使われている「弾性ソックス」があります。
医療用と市販の着圧ソックスの違い
着圧ソックスは市販のものと医療用とに、どのような違いがあるのか見てみましょう。
医療用は着圧ソックスの作り方が違う
二つの着圧ソックスの違いに挙げられているのがその「作り方」です。医療用のものは、専門の医療機関が監修しているため、足の健康にもしっかり着目して作られており、弾性に優れています。市販のものよりも高度の着圧が求められるため、特別な編み方によって作られている点も大きな違いといえるでしょう。一方、市販の着圧ソックスは、ダイエット用のものから、ファッションアイテムとして着用出来るデザインのものまで、豊富なラインナップが特徴として挙げられます。
医療用は着圧ソックスの値段が違う
着圧ソックスを購入するときに気になるのが、価格ではないでしょうか?市販のものは、3,000円から5,000円位が相場となっています。一方医療用着圧ソックスは、1万円以上のものから、高いものだと2万円ほどするものまであり、市販のものより高め。価格を比べると大きな違いがあるので、医療用ソックスの購入を躊躇する人も多いのも頷けますね。
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医療用着圧ソックスを使うメリット
医療用着圧ソックスと市販のものとの違いについて見てきましたが、医療用を使う場合には、どのようなメリットがあるのでしょうか?
医療用着圧ソックスは医師が選ぶ
医療用着圧ソックスを購入する際には、まず医療現場で、足首・ふくらはぎの周囲を計測し、脚の血管の状態を検査します。その結果をもとに、着圧・サイズ・生地の厚さなど脚の状態に合ったタイプの着圧ソックスを医師が選んでくれます。このように、ひとりひとりにピッタリとフィットするものを選んでもらえるため、医療用のものは、治療効果も高いことが分かりますね。
医療用着圧ソックスは、高品質である
医療用着圧ソックスは、価格が高いだけあって品質も◎。弾性に優れているため、洗濯によって伸びたり劣化したりする心配が少ないのも、使い続ける上でのメリットといえます。
医療用着圧ソックスのデメリット
医療用着圧ソックスのデメリットを見ていきましょう。
医療用着圧ソックスは値段が高い
品質や機能性が高い医療用の着圧ソックス。その中でもやはり気になるのが価格の高さです。医療用のものの方が効果が高いと分かっていても、気軽に購入出来ない理由は、価格の違いにあるのかもしれません。
医療用着圧ソックスは履きにくい場合も
医療用着圧ソックスは、市販のものに比べて、脚に強い着圧がかかるように設計されています。そのため、医療用のものは、少し履きにくいという声も聞かれます。履き方のコツを覚えるまでは、履きづらさがデメリットになる場合もあるようです。
医療用着圧ソックスが向いているのは?
医療用着圧ソックスは、どのような方が使用すると効果的なのでしょうか?
長時間立ちっぱなしで仕事をする人
脚は、心臓から特に遠い場所にあり、血液が溜まってむくみがあらわれやすい部分です。長時間立ちっぱなしで仕事をする場合、時間とともに足の下部へと血液がどんどん溜まります。これが日常的に繰り返されると、下肢静脈瘤などになる危険性も秘めています。このように血液が静脈内に溜まってしまうのを防ぐために、弾性の強い医療用着圧ソックスを着用し適度に圧をかけることで、血液の流れをスムーズにする効果も期待できそうです。
妊娠中でむくみが起こりやすい人
妊娠中は、通常のときに比べて、血液の循環量が増加しやすくなります。また、大きくなった子宮が静脈を圧迫し、むくみも起こりやすい状態です。血液が滞る「むくみ」だけではなく、静脈の中に「血栓」が出来る静脈血栓症の発症リスクも上がります。妊娠中は、血栓が出来るリスクが通常時の5倍ともいわれており、命に関わる場合も少なくありません。そこで、弾性がより強い医療用着圧ソックスの着用が予防策の一つとして挙げられるでしょう。
ダイエット用着圧ソックスはどう選ぶ?
ここまで医療用着圧ソックスの特徴や、市販の着圧ソックスとの違いについてみてきましたが、ダイエット用に選ぶときには、どのような点に注意したらよいのでしょうか?
着圧ソックスの着圧具合で選ぼう
ダイエットを目的として着圧ソックスを選ぶときにチェックしたいのが「着圧」です。圧力が強すぎると逆効果になることもあり、とにかく圧が高ければいいというわけではありません。市販の着圧ソックスは、足首部分が20~30hPa、ふくらはぎが10~20hPaのものが一般的。
一方、医療用の着圧ソックスは、足首部分が30~40hPaと市販のものに比べて圧が高めです。ダイエットなど日常的に使う場合には、15~20hPaくらいのものを選ぶとよいでしょう。着圧ソックスを履くのが初めてという人は、着圧が低めのタイプから試してみてください。
着圧ソックスの履き心地で選ぼう
着圧ソックスは、圧の高さにばかり注目しがちです。しかし、いくら着圧がしっかりしていても、履くのが苦痛になってしまって続かなければ、ダイエットとしての効果もあまり期待できません。着圧ソックスはたくさんの種類があるので、いくつか履き比べることで違いがわかってくる場合もあります。履いていて快適に過ごせるものを選んでみてくださいね。
違いを知って着圧ソックスを選ぼう
自分の脚の状態に合わせて選ぶ医療用着圧ソックス。市販のものと違い、価格も少し高めではありますが、むくみが酷い場合や妊娠した際のケアなどに使うと効果的です。ただし、使用中に脚に不快な症状が出た場合には、医師の診察を受けるようにしてくださいね。