健康にもいい!アボカドの産地別の違いとダイエット効果

健康にもいい!アボカドの産地別の違いとダイエット効果

アボカドはとくに女性で好きな人が多い食べ物ですが、ひとつにたくさんの栄養素が含まれていることでも有名です。健康への栄養はもちろんですが、女性に嬉しい美容に役立つ栄養も多く注目されています。いつも何気なく食べているアボカド、実は産地や地域別で種類が異なり、その特徴も違っているのは知っていますか?アボカドがもっと好きになるよう、地域別での違いや効果についてご紹介します。

アボカドの持つ栄養素

早速ですが、アボカドにはどんな栄養素が含まれているのか。また、その栄養素が体にどんな働きをするのかを見ていきましょう。

脂肪分は「オレイン酸」

アボカドはまったりとした味わいから想像が出来るように、とてもカロリーが高い食材です。1つでご飯一杯分よりもカロリーが高いので、食べ過ぎると太ってしまう場合も。しかし、そんなアボカドの脂肪分は「オレイン酸」というもので、オリーブオイルの主成分としても有名なものです。

オレイン酸は、健康維持に役立つとされる一価不飽和脂肪酸の一種であり、酸化しにくいという特徴があります。そのため、老化の原因となる過酸化脂質の発生を抑えて悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きを持っています。言ってしまえば「健康にも美容にも良い脂肪分」ということですね。

「グルタチオン」が豊富

アボカドに多く含まれるグルタチオンという成分は、体内で発生する活性酸素を消去してくれる役割を持っています。活性酸素は体内で増えすぎた場合、老化の原因になってしまう女性にとって恐ろしいものなのです。

だからアボカドを食べることによって、老化防止やアンチエイジングを期待できるということになるのです。また、グルタチオンにはシミの原因となるメラニンの生成を抑える役割もあるとされているので、美白効果まで期待できるまさにお肌の味方なのです。

血圧を下げる「カリウム」も豊富

カリウムは細胞を正常に保ったり血圧を調整したりして、体内の状態を安定させてくれる役割を持っています。そんなカリウムもアボカドには豊富に含まれているので、血圧を下げる、脳卒中を予防するという健康的な効果が期待できるでしょう。

さらにカリウムには体内の塩分と水分の量を調整する役割もあるので、塩分の摂りすぎ等によるむくみにも効果を発揮してくれます。むくみやすい女性は、アボカドでカリウムを積極的に摂ったほうが良い可能性があるでしょう。

「水溶性食物繊維」が多い

食物繊維の中でも特に水溶性食物繊維という、便を柔らかくしてくれたり腸内の環境を整えてくれたりする成分が多く含まれるのがアボカドです。女性は便秘や、便秘による肌荒れや体調不良に悩む人も多いですが、アボカドはそれを改善する手助けをしてくれるのです。

また、水溶性食物繊維は食事で摂取した糖の吸収スピードと遅くする効果があり、食後の高血糖を防いでくれるのです。それが結果的に糖尿病の予防に繋がると言われています。高カロリーですが、食物繊維が多く便秘解消の効果があるのでダイエットにも適した食材だと言えるでしょう。

「ビタミンE」でアンチエイジング

アボカドに含まれる美容効果のある栄養素の中でも、女性に嬉しいのが「ビタミンE」です。アボカドには豊富なビタミンEが含まれていますが、ビタミンEはお肌の老化やシミ・ソバカスの原因となる活性酸素を排除する抗酸化作用があるのです。

一例を挙げると、シミやそばかすの原因となるメラニン色素は、活性酸素の影響で増えてしまいます。そこでビタミンEがその活性酸素を排除してくれれば、シミやそばかすを予防できるということになるのです。更にビタミンEには血行促進の効果もあるので、新陳代謝がアップしお肌の生まれ変わりもサポートしてくれます。

アボガドの産地と地域別の違い

そんなたくさんの栄養素を持っているアボカドですが、実は地域別によって少しずつ違いがあるようです。そこで、地域別のアボカドの特徴やそれぞれの違いについてご紹介します。

メキシコ産

地域別に見ても、日本で売られているアボカドはその多くがメキシコから輸入されているものです。もともと中南米などの温かい地域で育ちやすいアボカドですから、世界での生産率もそういった地域が多いのです。

メキシコ産のアボカドは「ハス」という品種がほとんどで、卵型であり皮はザラザラとした感触で未熟な時は緑、熟すと黒っぽくなります。果肉はねっとりとしていて脂肪分が多く、コクがあるのが特徴です。私達がアボカドと言われて想像するのはこの品種でしょう。

ニュージーランド産

ニュージーランド産のアボカドは、季節限定という特徴があります。10月から12月が一番美味しい季節とされているので、日本に輸入されているのもその季節のみになります。品種はメキシコ産と同じくハスなので、見た目や栄養価は同じです。

カリフォルニア産

最近ではカリフォルニア産もハスが主力になっていますが、以前は「フォルテ」という種類が主力でした。フォルテは洋梨のような形で皮の表面が滑らか、そして色は薄い緑色で香りが良いとされる品種です。メキシコ系とグアテマラ系の交雑種で地域別で見てもこの辺りで栽培されることが多いようです。

国産

以前はアボカドは輸入ものがほぼ100%でしたが、最近では愛媛県で栽培されたものが出回り始めています。国産のものは「ベーコン」という種類が多く、耐寒性があるので日本でも栽培可能なのです。皮が薄くハスに比べてまろやかなのが特徴です。今は日本の地域別で見ると、愛媛県が生産率100%となっています。

アボガドのダイエット効果

栄養素の部分でもご紹介しましたが、アボカドにはダイエット効果が期待できる成分も豊富です。地域別に種類は違っても、その栄養価はあまり変わらないので、どんなものでもダイエットに取り入れると効果的でしょう。とくに便秘で体重が気になっている人にはおすすめです。

ただし、やはりカロリーの高さは否定出来ないので、アボカドをメインとした食事やダイエット方法はおすすめできません。他の食事の置き換えとして、スムージーなどにして食事とのバランスを見ながら摂取していきましょう。

アボカドは上手に取り入れて

アボカドに含まれる栄養素や効果は、他の食材に比べて豊富です。地域別でも変わる品種で、味の違いを楽しむのも良いですね。そんなアボカドを上手に取り入れて、健康、美容、そしてダイエットにと活用してみてください。

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